2011年5月31日火曜日

失敗したクリスマスローズ

新しい画用紙に向かうとき、なんだかドキドキします。どんな風に仕上がることやら…
描く画がすべてうまく行く事は、私の場合ありません。下絵の段階では、まあこれで行こうとはじめても
色を入れていく過程でなんだかちょっと違う…というのがあります。直せるものは、気力と思い入れで直しますが、構図がうまく作動していない場合は無理、失敗です。

今回はそんなクリスマスローズを掲載します。
植物に忠実に描こうと努力、そうには違いありませんが、葉もなんだかだらしないし、茎の様子もうつくしくありません。ただひとつ良いのは、花の色でしょうか。これからの勉強、記録と参考に掲載しておくことにしました。捨ててからでは遅いので。

2011年5月30日月曜日

パンジー

おおきな花をつけたパンジーを描きました。以前はきれいな紫色を作るのに苦労していましたが、”Blue and Yellow don't make Green" という本を最初のクラス中に読んでから、少しは簡単にすきな紫を作ることができるようになりました。

そこで紫色のパンジーで色の勉強です。葉の描きかたを勉強する必要がありますが、取あえず花に焦点をしぼって。



いいかがでしょうか?花弁のフリルをもうひと工夫できそうです。用紙の端に線を引いて色のテストを記録に残すアイデアをクラスの先生、エリザベス.マンシーニさんから教わりました。なんかこれもかわいらしい!後で見ても勉強になるし。

2011年5月29日日曜日

バンクーバーでもソメイヨシノ

先日TVでソメイヨシノの遺伝子は世界中のソメイヨシノ、全部同じとかやっていました。つまりソメイヨシノは自然に種で増えることはなく、挿し木や接木など人間の手を加えたものらしい。それで遺伝子がおんなじ…ということになるらしです。エドヒガンとオオシマザクラのこの桜は色合いのやさしさ、まあるくなって咲く形、葉があとからでるために、あたり一面あの桜色のかすみのような雰囲気、本当にきれいですね。

ここでも美しいソメイヨシノが開花したときに、散る前にと思い、ちょっぴり急いでえがきました。でもあの本物の美しさにはまったく及びもありません。

早春のガーデンに咲く清楚な水仙





この水仙、水に映る自分の姿に見とれたナルシスとは感じが程遠い小さな目立たない清楚な感じです…でもその清楚さに惹かれたのかな?

この花を描いていて気が付いたことは、どの株というのでしょうか、葉が三本と一本の花の茎でできています。そしてその花の茎には各々2つの花がさきます。下のほうはくるりと白っぽい皮で覆われています。この水仙は残念なことに香りはありません。

薄き色の花はほとんど白い花を描くときと同じ扱いでよいのでしょうか。この水仙を描いた時点ではボタニカルアートをはじめて二月もたっていなのでまだ白の花は描いたことがありませんでした。
今現在、はじめてから4ヶ月と半、庭の白ボタンなどと格闘中ですが、どうもいまいち要領をつかめていません。しかしこの水仙、小さいのでどうにか仕上げました。

この画も細長い花にあわせて、Fabriano 300g(140lb) 30.5X45.5 ホットプレスを半分にきったサイズです。

最初のクラスではArches のホットプレスを使いましたが、セールをしていたという単純明快な理由でFabrianoを使ってみましたが、とても気に入りました。このブログをご覧になってくださっている方もお気に入りがあるとおもいます。アドバイスやコメントなどくださると経験浅いボタニカルアーティストになりたい私にはとってもうれしいです。

余談ですが、日本語で書いているにもかかわらず、カナダ国内やアメリカ、驚いたことにオランダやドイツのかたがたが、ちょっとでものぞいてくださっていること、とても励みになります。ありがとうございます。オランダにやさしげな絵をかくナチュラリストのマロリン.バスティンさんがいらっしゃいますね。

フリティラリア.メレアグリス…かわいい市松模様の花

日本の気候では育ちにくい花のようですが、ここバンクーバーでは簡単に咲いてくれます。去年の秋に球根を買い足して植えていたのをわすれていましたので、庭のあちこちに咲いてくれたときは思いがけないプレゼントをいただいたような喜びでした。物忘れする年もいいものです。

早春に、本当にまだ寒いときにさいてくれるかわいい花です。

細長いイメージですので、それにあわせて縦長の用紙に描いてみました。
市松模様をあまり気にせずに、全体の調子を決めてから模様をかいていきました。
全体的には市松模様ですが、近くで観察すると非常に複雑な模様をしています。
これを自然に見えるように描いていきます。葉はグレイがかった線状です。先が特徴的。

2011年5月28日土曜日

ハイブリッドのユリ…クロに近い赤

スーパーに行ったときに、眼にはいった黒っぽいユリの花。
小さな鉢植えでしたので、ボタニカルアートのクラスに持っていくのにちょうど良いかな…でお買い上げ。

描いていて気がついたのは、花弁の数とおしべの数がほかの花は同じ数なのに、メインに描いている花は8本あります。これはまずいかもしれませんね。奇形に違いありません。交配を重ねて作った品種はこんなことがたびたび起こるのでしょうか。

植物画を描くときには、よ~っく観察をして描かなければいけなんですね。良いレッスンになりました。

葉の付き方が上手に描けませんでした。このアングルを決める前に、植物を解りやすく描けるかどうかを検討する必要もあるんですね。

花の色は結構気に入りました。引き締まった感じですきない色合いです。下のほうに行くにしたがって葉の色は薄くしていきました。





2011年、春の終わりのチューリップ…ならんだ、ならんだ

縞々のチューリップが気になっていました。今描かないともうすぐ散る…というところでしょうか。ガーデンでみると結構きつい感じでそんなにすきではありません。でも一生懸命に咲いているところが(なんだかすごく長持ちしています。)無視ではかわいそうなので描くことにしました。

オウムの羽を思わせる色とりどりがはいったチューリップは実は写真から描いたものです。これはバツでしょうか。あまりにも面白い色だったのでついつい。花弁の減りのほうも羽のようですね。

現在眼が不自由ですので、治りましたら、もう少し手をいれますが一応UPです。



2011年5月26日木曜日

白のデルフェニア

白のデルフェニア、寂しげな花ですが、グリーンと白の組み合わせがすきなので描いてみました。
ブルーの花のようなインパクトはありませんが、白を白い紙の上に描くという勉強になります。
グレー(いろんな色の組み合わせ)といっても、驚くほどたくさんの色があります。白い花が汚らしく見えてしまってはいけないし、葉の色と一緒に見てさわやかな感じに仕上げたかったのですが…
まぁ最初ということで。
例によってあまりほめられた写真ではありません。

この画のグレーはフレンチ ウルトラマリンに カドミウム レッド などを組み合わせてみました。
基本的に一度にたくさんの色を作らないので、そのときそのときで色にムラがあります。バリエーションということにしておきます。




以前よりは少しましな画像かもしれませんね。

2011年5月25日水曜日

八重桜

ソメイヨシノを描いたときのように、急いで描かないと、あっという間に終わってしまう桜の花。
それだから美しいだけではなく、実際描くためにじっと見ていると、自然の色のすばらしさ、奇跡のような色だなぁ…とつくづく感じさせられます。

八重桜のあでやかなピンク、ソメイヨシノとの違いがよくわかりました。今まで私は何をみていたんでしょうね…。このピンクはブルー系ではなく、暖かいピンクだと思ったので、カドミウム イエロー ライトを少しだけ混ぜました。





ちょつとはましな画像を取ることができるようになりましたので画像を交換しました。

私はどうしたらいいんだ…クックック(むせび泣き)…という気持ち。

片目で画が思うように描けません

先日片目の白内障の手術をしました。現在片目ずつ好き勝手な焦点を結びます。細かいものを見ていると吐き気をもよおすときもあります。しかし習性といいますか、絵筆をもって何かを描いてしまいます。眼の大切さを思い知らされています。

しかし片目を手術したことで、気づいた事もあります。手術したほうの眼で見ると、クリアーな光が入ってくるせいでしょうか、白いものが白と認識できます。手術していないほうの眼で見ますと、薄くブラウンをかけた様に見えます。つまり色が鮮明にみえます。ArtisticoのTraditional White Hot Pressedという、画紙を使っていますが、手術前の眼でみますと、クリーム色にみえます。本当の色はもっと白い色なんですね。これって私の水晶体がにごって茶色になっていたようです。

”ためして合点”では老化によってAGEという物質ができ、水晶体もブラウンになってくるといっていましたが、まさしく、思わず”合点”をしてしまいました。


さて、なが~い前置きになってしまいましたが、ボタニカルアートのお話です。春のチューリップももうすぐ終わり、今年最後のチューリップを描きました。

いま、アップするための写真の撮り方の情報を聞いていますが、まだ思うようにできていません。





はっきりした色の花をかきました。淡い色は眼がとても疲れます。

2011年5月13日金曜日

デルフェニアのブルーに挑戦

ピンクの花をず~っと描いていた様な気がしていました。
そこで、何か青、Something Blueを描いてみました。
私のガーデンのデルフェニアはまだ40cmくらいで花芽が付いているだけなので
お花やさんに行ってみました。きれいなブルーと白のデルフェニアを発見。残念なことに葉はついていません。

ブルーのグラデーションが面白いですね。この画は上のつぼみから描きましたが、これは失敗!下のブルーから描くべきでした。濃い色からはじめたほうが変化をつけやすいことと、重なり合った部分を描くのが、多分描きやすいことです。使ったブルーは 主に、ダヴィンチのフレンチ ウルトラマリン、W&Nのウィンザーブルー、ウィンザーヴァイオレットなどです。

画像がよくありませんが、よくとる方法がわかりません。プロの方に頼むと一枚50ドル(カナダドル)だそうです。現在のところ、これは少し高すぎなのでパス。クラスメイトの一人は2枚頼んで、その画像をアメリカン ボタニカルアート協会のサイトに送ったそうです。そこで掲載されることになりました。近い将来そんなに上手になれるといいなぁ…などど妄想中です。
米国ボタニカルアーティスト協会をご覧ください。そこのメンバーのギャラリーというところでしょうか。

取あえず、デルフェニアです。


モニター上でみるとブルーの色が実際の色よりも温かみのない色になっています。実際はもう少し紫がかっています。

2011年5月7日土曜日

クラブアップル (エゾノコリンゴ)

5月になってもまだ寒いバンクーバーですが、エゾノコリンゴが咲き始めました。花びらの形は梅のように丸い感じですが、葉がリンゴのようです。桜と違い、最初からピンクの愛らしい花と対照的に若草色の葉があって全体的にかわいい印象の色合いです。

クラスの先生の話では、一枚の画を仕上げるのに一ヶ月、2ヶ月かけるアーティストも多いようです。しかし、花の一つ一つを丁寧にゆっくりと描くことが、どうも苦手な私のようです。これを克服しなければ
本格的なボタニカルアートとしての植物画はかけないのかもしれません。イギリスのSBA の通信講座をとって腰をすえて、肝もすえて勉強する必要があるかもしれません。

花の色は桜とは違い、なんとなくオレンジが入っているような色合いです。
葉は明るめのグリーンでPhthalo Greenというのをほんの少し使っていろいろなイエロー系と混ぜたりして作りました。以前でしたら出来あいの、サップグリーンなどに色を足したりして描くところです。個人的にはこのサップグリーン、すきです。